フライブルグ大聖堂大司教 挨拶
フライブルク大聖堂少年合唱団は、日の出ずる国といわれる日本を訪れる長い旅に乗り出します。
私たちの世界は一見メディア技術の進歩によって、世界の距離間を容易に克服することも問題ないようにさえ感じますが、
それでも、国や異なった文化の国境を越えた個人的な接触や交流に代わるものはありません。この相互理解こそは、
世界中のすべての人々に、本物の共存理解のための視野と意識を拡大します。
合唱団のメンバー達(子どもや若者たち)は、一人では旅をしません。彼らの荷物の中には、
たくさんの教会音楽のレパートリーがあり、その素晴らしきレパートリーを、教会でのごミサ、演奏会場での演奏を通して、
日本の聴衆の皆様にお届けいたします。これこそは、彼らの大使としての真の役割なのです。
その様々な音楽の様式の美しさを紹介するだけではなく、まさにキリスト教の信仰が
隅々まで響き渡っていることを聞いていただきたいのです。
彼らの心からの思いと喜びの確信の現れこそが、フライブルグ大聖堂少年合唱団を象徴しているといえます。
それは、ホームグラウンドでもあるフライブルグ大聖堂でのごミサの音楽を担当すること、演奏会で演奏することなどで、
教会という枠を超えた社会全体の将来に、若き世代の存在を表すことにもなるからです。
彼らのこのようなコミットメントこそは、多くの支持と認識に値するものです。
私の心からの最高の願いと期待は、彼らの日本への旅行に随行しています。
フライブルグ大聖堂大司教
シュテファン・ブルガー
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ドイツ連邦共和国大使 挨拶
ご臨席の皆様
音楽愛好家の皆様
フライブルグ大聖堂少年合唱団は,創立40周年の日本公演が開催された2010年に多彩なプログラムを披露して聴衆を魅了しました。
8年後の今夏,同合唱団は再度日本を訪問し,本州以外の地でも日本の皆様を熱狂させることとなります。
既に訪問した都市以外に,本年は福岡,松山などの都市を初めて訪れます。
音楽は,日独両国関係において,常に重要な役割を長く担って参りました。本日本公演を初めとするコンサートツアーは,両国関係に大きな貢献をし,活発な文化交流を維持し深化するものです。
この度の日本公演における多彩な選曲がこのことを如実に物語っております。ボリス・ベーマン楽長の指揮の下,今回のプログラムには,ヨーロッパのクラシック作品のみならず,
近現代音楽や日本の曲も含まれます。
今回の大規模な日本公演において,フライブルグ大聖堂少年合唱団が拍手喝采を博し,そして素晴らしい日本滞在となりますことを願いますと共に,併せて聴衆の皆様には公演をご堪能されますことを願っております。
ドイツ連邦共和国大使
ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン
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フライブルグ大聖堂声楽学校学長 挨拶
青少年による歌唱を通したキリスト教のメッセージは、聴衆だけではなく、演奏家にとっても、教会音楽によって提供される最大の宝物の一つです。
神聖な合唱音楽は、その宣教の力に並行して、音楽作品をパフォーマンスすることによって、仲間の結束、社会学習、生涯の友好を叶えるのです。
私たちにとって、演奏旅行は、少年合唱団のこれらの特徴すべてを1つの焦点として要約していると言えます。
フライブルグ大聖堂音楽監督
ボーリス・べ―マン名誉教授
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呉大使 挨拶
みなさま、こんにちは。呉大使の西岡智子です。
今年の8月、8年ぶり4回目の日本公演として、フライブルグ大聖堂少年合唱団を、福岡、大分、松山、山口、広島と呉に招聘して頂くことになりました。
フライブルグ大聖堂少年合唱団にとって、演奏旅行及び海外招聘演奏旅行は、合唱団が1970年に再結成されて以来, 恒例の演奏活動となっています。
そして今日、大聖堂付属少年合唱団は、 国内外での48年に渡る演奏活動を振り返って見ることが出来ます。
一般的に、ドイツの少年合唱団の演奏会出演は、 国外でも非常に高い関心を引きます。 その理由としては、
第一にドイツの音楽家バッハ、ベートーベン、メンデルスゾ-ン、 ブラームス等の作曲家が非常にポピュラ-であること、
第二にヨーロッパの合唱の伝統に高い価値がおかれていること等が上げられます。
フライブルグ大聖堂付属少年合唱団は、この様に文化大使として、またフライブルグ及びドイツの派遣代表団として旅行します。
この二つ目の課題は、当地でのリハ-サルや観光と並行してドイツ大使、領事及び政治関係者への訪問、
また各々の地で行われる演奏会等という内容で、 旅行行程に多く反映されます。
大聖堂付属少年合唱団にとっての演奏旅行は、こういう形で国際間の協調や多種多様な文化に貢献しています。
今回の4回目にあたる日本公演は、これ迄に築いてきた日本の音楽関係者及び団体、友人達との友好関係を、より深めていきたいことはもとより、
近年ドイツにおける伝統的合唱編成(英国及び地中海沿岸圏に始まった合唱編成で、
アルト声域を成人男性によって歌唱するカウンタ-テナ-で編成)の先駆けとして、大きな成果を上げている、その歌声を日本の人々にも紹介したい希望を持っています。
確かにボ-イアルトとは違った、ハ-モニ-を醸し出す合唱の響きです!
どうぞ、彼らの素晴らしい演奏はもとより、歌手として以外の彼らとの交流も是非なさってみてください。
フライブルグ大聖堂付属音楽学校 専属講師/オペラ歌手
呉大使 西岡 智子
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